GUA 今期は前年並み増を

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掲載情報:2015/03/25発行 4面


ゲイツ・ユニッタ・アジア(GUA)のユニッタカンパニーで、一般産業用ベルトを扱っている営業2部。部長の田中稔氏は「昨年の一般産業用タイミングベルトの売上高は、第1・2四半期までは非常に好調だったが、第4四半期が若干低調で通期では前年比1桁台の増加となった。今期も同程度の増を計画している。1月、2月の累計は10%増となっており、第1四半期の滑り出しとしては、比較的順調だ」と言う。  需要業界については、「半導体関連は、今現在はいい。しかし、かつての好不況の波がより短期間になっており、楽観はできない。それ以外では医療機器用も堅調な推移となっている。産業用ロボットは、北米の自動車関連設備投資に伴うものや中国における人件費高騰によるスマートフォンの組み立て用などが拡大している」。
1504-04 同社では現在、流通業界の旺盛な設備投資に対応するため、「物流用途向けでウレタン製タイミングベルトの『メクトロール』で新製品の開発を進めている」。  また、はめ込むだけの画期的なプロファイルを取り付けた「はめぱっちんベルト」も、着実に浸透を続けている。「はめぱっちんベルト」を使ったコンベヤシステムは「特定ユーザー向けだけにとどめず、今度は汎用コンベヤメーカーと共同で、一般市場へ展開していくことも検討している」と話す。
一方、ユーザーのニーズについては、「射出成形機メーカーなどでは、静粛性へのニーズは依然高い。その点で優位性のあるはす歯ベルトは、まだまだ期待できる。」と。  昨今、国内セットメーカーはアジアを中心とした海外の設備投資需要を取り込む事に躍起となっている。当然そのためには、国内同様、短納期、低価格は必須条件であるが、それ以上に、「グローバル化の波の中で、まずは今後の世界の変化に素早く対応できる企業として成長していくことが重要。また、開発のスピードアップもこれまで以上に求められてきている」と語った。