搬送ベルト特集 バンドー化学

記事提供:

掲載情報:2014/10/25発行 5,6面


バンドー化学のゴムコンベヤの上期の業績は、国内では、鉄鋼関連・セメント・石灰向けの交換需要が堅調に推移し、前年同期比2桁の増加。一方海外では、鉱山向けの需要が減少したことで、2桁の減少。海外の落ち込みを内需でカバーし、ゴムコンベヤ全体では、ほぼ横ばいで推移する模様。 通期の業績見通しは、国内では鉄鋼関連が引き続き堅調に推移。公共事業も動きを見せており、かねてより推進しているきめ細かなフィールドサービスが好評で、増収を見込んでいる。一方、海外ではアジア地域のインフラ整備に伴う、需要が期待でき、受注が決まっている案件もあることから、上期の落ち込みを挽回できると見込んでいる。ゴムコンベヤ全体においても、増収を見込んでいる。 今後、国内では、発電関連、道路整備、東京五輪、リニアモーターカーなどの計画があり、需要増が期待される。同社では販社も含めたチームで情報交換を行いながら、案件に対応する。また海外では、アジア・オセアニア地域を拠点として、鉱山、火力発電、鉄鋼、セメント業界向けを中心に拡販に注力する。 樹脂ベルトについては、今年4月に軽搬送用ベルトの製品体系をリニューアル。よりニーズに合った、シンプルで選びやすい品揃えに変更。ベルト表面の滑り性や剥離性に優れた仕様、異物混入対策に優れた仕様など、食品業界向けを拡充した。 上期の業績は、消費税増税の影響で顧客が設備投資に慎重になったことや、海外市場で、タイの政情不安や中国での食品関連が冷え込んだ影響などで前年同期比、ほぼ横ばいで推移した。 下期には、製品体系のリニューアル効果や物流関連への拡販、海外市場の増加が期待できることから通期では増収を見込んでいる。 また「サンラインベルト」だけでなく、軽搬送用ベルトのカテゴリーに含まれる長尺ウレタンシンクロベルト、丸ベルトなどを含めたクロス戦略を推進。ユーザーの設置現場に入り込める強みを活かして、バンドー製品全体の拡充を図っていく。