搬送ベルト特集 ハバジット日本

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掲載情報:2014/10/25発行 5,6面


ハバジット日本は9月9日~12日に東京ビックサイトで開催された「第11回国際物流総合展」に出展。新製品の「エフ・ライン」をはじめ、自動倉庫に最適なタイミングベルトや種々の物流用コンベヤベルトなどを出品した。 「エフ・ライン」は、省エネ、CO2排出削減を目的に開発されたコンベヤベルト。ベルト裏面織布の摩擦抵抗を少なくする特殊処理を施すことで、消費電力の低減に貢献。またCO2の削減にも効果を発揮する。ベルトの交換だけで効果が実感できる。 主な用途は、配送センターや空港の手荷物搬送システムの各種コンベヤ。 展示会場ではデモ機で従来の標準ベルトとの消費電力の比較を行い、省エネとコストダウン効果が高い評価を得た。 同社の業況としては、1月~3月は堅調に推移した。4月~6月も伸び率は鈍化したものの、前年同期比では伸長、7月~9月でもほぼ同様に推移している。通期の業績は、前年比で1桁台後半の増加を見込んでいる。 特に大きな伸長を示したのは、モジュラーベルト「ハバジットリンク」と タイミングベルト「ハバシンク」。 「ハバジットリンク」は、プラスチック製モジュールを横方向にロッドで連結して組み立てられている。レンガ積み構造により多様なベルト幅の製作が可能で、高いベルト強度を持ち耐久性にも優れているため、幅広い産業の製造ラインで高い性能を発揮する。通販業界向けの段ボール関連が増加、コンビニの中食用途も好調に推移している。 また、「ハバシンク」は高強度のスチールもしくはアラミド芯線を持つ高性能な熱可塑性ウレタン素材のタイミングベルト。オープンエンド品は自動倉庫向けリニア仕様のアプリケーションに、エンドレス品は同期搬送や高い精度の位置決めが必要とされる用途向けに多数の実績を持っている。 同社では充実した品揃えを強みとして、「工場丸ごとハバジット」活動を推進、搬送システムのトータルソリューションを展開している。また、ベルトの新たな市場創出に向けて、ニーズに合致した製品の開発に注力している。