伝動ベルト特集 ~ゲイツ・ユニッタ・アジア~

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掲載情報:2014/09/05発行 6面


「年初から5月までは、非常に好調だったが、6月からの動きがちょっとおかしいのが懸念される。それでも1月~6月の上半期で見れば売上高は前年同期比で10数%増となっている」と話すのはゲイツ・ユニッタ・アジアのユニッタカンパニー営業2部部長の田中稔氏。「上半期はロボット関連が好調。4月、5月は特需もありピークも記録した。半導体製造装置も去年の暮れから好調が続いているが、こちらは大手の合併を前に様子見の傾向も出ている。ロボットは今後も伸びていくだろう。中国での人件費高騰により、組み立てラインの自動化が進みそうだ」とのこと。  通期見通しについては、「今後の動向次第だが、計画地は達成できると見ている。前年比では、1桁台の増加を見込んでいる」と話している。ただ「一般補修市場の動きが、今一つはっきりしない。しかし、幸いにしてムードは悪くはない。内閣改造で景気の先行き見通しがもう一段上がればいいのだが…」とも。  そして“はめ込む”だけの画期的なプロファイルを取り付けた「はめぱっちんベルト」も、着実に浸透を続けているようだ。「着実にアプリケーションは拡大している。分母はまだ小さいが、前年比で3割くらいは増加してきている。これからは、小ロット、仕様変更にもできる限り対応し、更なる拡大を図っていく。日本だけでなく、アジアでも関心を持ち始めている。また、単なるプロファイルだけではなく、ボールねじや、チェーン、平ベルトからの乗り換え等の用途にも期待がもたれる」と力強い。  田中氏は「今、物流業界が好調。当社でもこの好調な業界でのニーズを検討し、面白い用途でのメクトロールの新製品を開発中だ。ゴム製ベルトではできなかったワークを可能にする製品として、期待している」とも話す。