バンドー化学顧客がより選びやすい品揃えに

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掲載情報:2014/07/28発行 5面


バンドー化学の樹脂コンベヤベルトの13年度(14年3月期)販売実績は、前年度比で2ケタ近い伸びとなった。 1407-4国内では食品機械メーカーをはじめとする食品業界向けが好調で、海外では、販売規模は大きくはないものの、中国やタイでの販売が伸長した。  中国やタイでの好調の背景として、日本の食品メーカーが現地で生産する製品の需要が高まるなか、日本の食品メーカーの海外工場では、国内と同じ品質レベルのベルトが求められることから同社製品の品質が高く評価されていることが挙げられる。
同社の樹脂コンベヤベルトは1973年に発売後、「サンラインベルト」の製品名で展開してきたロングセラーである。 しかし、顧客ごとに使用条件が異なることが多く、細かな変更を加えてラインナップを拡充してきた結果、製品点数が膨大な数となってしまったため、今年4月に製品体系を見直した。具体的には、機能が重複しているような製品を統合し、製品点数を見直すとともに、新たな仕様を加え、より選びやすいラインナップとした。また、ホームページに製品の選定サイトを開設することで、顧客の使い勝手がよくなるように取り組んでいる。
これにより、同製品は食品業界で高い評価を得ているFシリーズをはじめ、物流用途向けMシリーズや耐熱性・耐油性・低騒音性など特殊搬送用途向けSシリーズなど、ベルト搬送用途に応じてシンプルな品揃えとなった。特にFシリーズでは、HACCP・食品衛生法対策の基本性能である抗菌・防カビ・ノンフレイ(耳ホツレ防止仕様)を標準装備。ベルトの波打ちを抑制した仕様や優れた非付着性により搬送食品のベルトへの付着を抑制した仕様といった高機能製品も揃えている。  14年度については、製品ラインナップのリニューアルに伴い、高い販売実績を誇る食品業界向けに加え、物流市場での販売拡大やグローバルでの販売拡大を図っていく方針。