各社の動向 タイヨウ

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掲載情報:2014/06/25発行 8面


タイヨウはベルトの特殊加工において、ナンバーワン企業を目指している開発型企業。ベルト特殊加工で独自の技術を確立し、ユーザーからの評価も高い。 「当社のベルト特殊加工技術・開発製品で、取引先のパートナー企業の新製品開発に貢献していきたい」としている同社では、社内にショールーム・商談室を設置。ベルトやベルト加工に関しての様々な問題点の解消に対応している。 同社では、年間数回に亘り展示会・見本市へ出展し、ベルトの特殊加工・技術の啓蒙に努めているが、展示会場では細部にわたっての説明は難しく、ショールームの活用を推進している。 ショールームには「タイヨウモジュラーコンベヤキット」や8の字コンベヤのデモ機を設置。駆動できるため搬送状態が確認できる。押さえベルトやタイミングベルトなどのほか、プロフィル特殊加工を施した各種ベルトサンプル、プーリや取り扱い品目の各種ゴム・樹脂成型品などを展示している。 取引先の新製品開発に貢献するだけでなく、作業効率を高めるベルト製品の提案なども行っており、ユーザーとのパートナーシップをより高めている。 また2年先の創業40周年に向けて、事業領域の拡大を図る方針で、営業部門の増員を予定している。 数々の開発製品の中で高い評価を得ているのが「押さえベルト」。包装機械向けに開発したのもで、すでにピロー包装では国内の包装機メーカーで採用されている。 6ナイロンジャージを芯体部として50㎛の熱可塑性ポリウレタンフィルムをラミネートした伸縮性に富んだ特殊ウレタンシートを使用。これを樹脂ベルトに熱融着することで、従来の縫製による破れ、縫い付け部の摩擦などの問題点を解消し、高い強度を実現したのが特徴。素材感を損なわずに柔軟な伸縮性を備えている。 包装関連以外でも、最近では、全体を特殊シートで覆った製品を食品加工向けとして展開。異物混入が防げる製品として受注が増加している。 同社では、今後もユーザーニーズに対応した技術・商品を提供することで新たな分野への展開を進めていきたいとしている。