ベルトコンベアの取付張力と駆動トルクの関係を教えてください
平ベルトコンベアにおいて、取付張力と駆動トルクの関係を教えてください。過去にベルトを張り過ぎるとトルク不足で駆動できず、緩めると駆動できた経験があります。
ご質問をありがとうございます.

平ベルトに関するご質問ですが,一般的な2軸同径プーリによって駆動される摩擦伝動ベルトの系にて回答させて頂きます.

ご存じの様に,摩擦伝動ベルトでは負荷トルクによって,張り側と緩み側の張力差が生じ,動力を伝達します.そのため,負荷トルクが存在しない場合,理論上,ベルトを回転させるためのトルクはプーリとベルトの慣性モーメントによって決定されます.

また負荷トルクが存在する場合の駆動トルクについては,ベルトの動力伝達効率の逆数を負荷トルクに乗じたものが駆動トルクになります.

しかし,実際の駆動系を考えた場合,ベルトに張力を与えると,プーリの軸受にラジアル荷重が作用し,軸受による摩擦が増加します.そのため,ご質問にありますように,張力が大の条件において,軸受の摩擦トルクが増加し,モータの起動トルクを超過したと考えられます.

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