フォルボ・ジークリング・ジャパン、更なるトランジロンの浸透を図る

記事提供:

掲載情報:2013/10/25発行 6面


1310-1フォルボ・ジークリング・ジャパンの2013年1月~6月の搬送用ベルト「トランジロン」の売上高は「前年同期比で2%増。食品用途が堅調で、物流向けも前年水準を超えている。この2つの柱の好調さが増加の要因だ」と分析する。「食の安全への関心の高まりによって、これまで以上に異物混入について確実性が求められている。『スマートシールシリーズ』はこうしたニーズにピッタリ合致し、倍増近い伸びを示している。また『デパンナ用ベルト』も、使っていただければその柔軟性と長寿命という特長を実感され、それをきっかけに他のラインでもトランジロンの採用に繋がるケースも多い。モバックやフーマ等の展示会で新製品をアピールし、それをきっかけに水平展開を図りつつ売上の拡大に繋げていく」と話す。  通期の見通しは、「2桁近い増加を目指す」と。同社は3年ほど前から、各販売店に合わせた商品説明会を全国で展開している。「販売店それぞれの取引先ユーザーにターゲットを絞り込み、営業マンが動きやすく、売りやすい製品提案を進めている。全般を網羅する説明会より有効な勉強ができる、と好評だ」と話す。こうしたきめ細かな対応が同社のファン、仲間を増やしているようだ。
また注目される新製品としては「アンプマイザー」をあげる。「これは物流向けの省エネ型搬送ベルト。裏面帆布に特殊加工を施すことで、電力消費を抑制できる製品。ユーザーで半年かけて行った検証では、最大40%の効果を示している。大量にコンベヤを使用する物流センター等へ積極的な展開を図っていく。また植物由来の材料を使用したバイオマスベルトも開発し、フーマにも参考出品したが、今後は環境意識の高い企業とのタイアップしながら育てていきたい」と。このほか紙工業界向けの段ボールのカッティングマシン用ベルト、世界的に設備投資の拡大が確実視される不織布製造ラインでの高速駆動搬送用ベルトの展開も進めている。”ベルトにできるすべてのことを”をスローガンに、ターゲットを絞り込んだ戦略で更なるトランジロンの浸透を図る。