丸ベルトの種類と用途について,教えてください
丸ベルトの種類と用途について,教えてください.
丸ベルトは,「ベルト伝動・精密搬送の実用設計(ベルト伝動技術懇話会編,養賢堂発行)」のP.2に示されているように,断面が円形で,平ベルトVベルトと同様に摩擦によって動力や回転を伝達する要素です.丸ベルトは,特に,他の摩擦伝動ベルトと比較してレイアウトに制限が少なく使いやすいため,搬送用途や駆動用途として広範囲に使用されています.

丸ベルトには,次のような種類があります.

  • 材料
    • 熱可塑性ポリウレタンが主ですが,一体成型品では熱硬化タイプもあります。
  • 心線
    • 殆どが心線はありませんが,心線入りも特殊仕様であります。
  • 端部
    • 熱溶着(シームレスではない)がほとんどですが,シームレス品もあります。
  • 直径
    • φ2~φ15各種有り

丸ベルトは,主として,ハバジット日本,三ツ星ベルト,バンドー化学,ニッタ,フォルボ・ジークリング・ジャパンの各社で製造されています.各社のカタログについては,ここをクリックしてください.なお,詳細な設計資料については,上記メーカに直接お問い合わせください.

丸ベルトの具体的な伝動用途としては,①メガネのヒンジ部のねじ作成用自動旋盤のねじ切り駆動用,②コンクリートドリルの研磨機の砥石の駆動用,③物流関係ではローラタイプの直線コンベヤやカーブコンベヤのローラ駆動用(図1参照),④銘板作成用ドリルの駆動用,⑤テンションユニットが取付けられない箇所への使用,⑥駆動軸と従動軸が同じX-Y平面ではない3次元での駆動(図1,2参照),などがあります.

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搬送用途としては,①製袋機などで紙・フィルムの搬送,②カットした湿布類の搬送,③プリント基板の組立ライン,④紙幣の搬送,⑤スライスしたハム・チーズの搬送(図3,4参照)など多岐に亘って使用されています。

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