ローエッジコグドVベルトについて教えて下さい

 

ローエッジコグドVベルトの伝動について数点お伺いしたいことがありますので、
ご教示をお願い致します。
1.ベルトはAタイプを使用していますが、大プーリ角度が38度、小プーリ角度が27.6度となっています。この違いによるベルトへの影響はありますでしょうか。
2.プーリにベルトを掛ける際、プーリの開口部が心線と接触しますが、ベルトの寿命に関して問題はありますでしょうか。
3.ベルト駆動時の周辺温度や、ベルト自体の温度は何度くらいが適切でしょうか。
4.プーリの磨耗具合を測定するためにプーリーゲージを製作しました。プーリの磨耗がどれくらいの閾値を超えると取替が必要となりますでしょうか。
1. プーリ径が異なるとV溝角度を変えるのは一般的なことです。これはゴムでできているベルトを曲げると、ベルトの角度が小さくなるためです。また、曲げ径が小さくなればなるほどベルト角度が小さくなりますのでベルトが曲がったときのこの角度に合わせて使用できるようプーリが設計されています。たとえばJISのA型では直径71mm以上100mm以下では34°、100をこえて125mm以下は36°、125mmを超えるものは38°となっています。本来、ベルトの角度は曲げ径により連続的に変化しますが煩雑さを避けるため規格では3種類の溝角度を採用しています。ただ、27.5°は一般的に使用される角度から少し逸脱していると思われます。
2. ベルトをプーリにかける際の接触程度では寿命に対しての影響はありません。
3. ローエッジコグドVベルトとすると、材質はおそらくクロロプレンゴムと思われますが、この場合、雰囲気温度の目安は-30℃~85℃くらいになります。一般的にベルトの寿命は高温になればなるほど、短くなりますが短寿命を承知のうえ高温で使用されるケースもあります。参考までに当懇話会編、ベルト伝動・精密搬送の実用設計、第三次改訂増補版(養賢堂)p. 89にありますVベルトの雰囲気温度と耐久性のグラフを添付しておきます。

4. 通常Vベルトは摩耗しますとプーリ溝の中に落ち込んでいきます。新品のプーリVベルトの組み合わせでは、ベルト背面はプーリの外周より外側に出た状態になっています。この状態から走行を続け、ベルトが摩耗し完全にプーリ溝に落ち込みますと心線下のゴム部に剥離が起こり、破損や、プーリ溝に底付きして伝達力の落ちる故障が起こります。溝ゲージを使用する場合、プーリの摩耗限度の閾値としては、ベルト背面がプーリ外周より外側にあるかどうかが目安の一つになります。なお、Vベルト伝動は設計の自由度が高く、ご使用条件や環境により最適な設計がありますので、より詳しいご質問については、設計を担当したメーカにご相談ください。
また、ベルト伝動全般につきましては、本回答内にも参考にしました「ベルト伝動・精密搬送の実用設計、第三次改訂増補版」(養賢堂)を参考にしていただければ幸いです。

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