搬送ベルト特集 中興ベルト

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掲載情報:2014/10/25発行 5,6面


今年の9月で発足以来5年が経過した中興ベルト。得意とするフッ素樹脂ベルトに加え、ゴム基材にフッ素樹脂PFAフィルムを接着し、ゴムの強度、柔軟性にフッ素樹脂の特性を付与した「Rタイプベルト」等の製品を拡充し、業容の拡大を図っている。「10月7日に親会社や協力会社と共に内輪の記念のパーティを開催した」という今里英雄社長に話を聞いた。
1410-03 「今年の状況は期初の4、5月はまずまず。6月以降は、前年水準はクリアしたものの計画値には到達せず、下期にカバーするため頑張っているところ」と言う。「全般的に輸出産業等も厳しい状況のようだ。既存ユーザーは堅調だが、経費節減の意識は強く定期交換のスパンが長くなっているように感じられる。下期にいかに巻き返すかが課題だ」と。
「国内市場は既存のユーザーが海外生産により目減りしており、新規顧客の獲得が大きな命題。いかに上積みできるかはその点にかかっている。現在は、新製品の開発や市場の調査、顧客への訪問回数を増やすなど、忙しい時にはできないことを進めている。今は種まき、雌伏の時だ」と語る。今里社長は常々、「製品のライフサイクルではなく、マーケットサイクルとでもいうべき考え方でのアプローチが重要」と話している。そのために、これからはベルト単体にとどまらず、周辺製品についても展開を図るため、新分野についてもリサーチを行っている。  創業時13人でスタートした同社、今年3名増員し、スタッフの拡充を図った。「11月頃には新製品を上市予定」とのことで、5周年を超えての同社の新たな展開が注目される。  また同社では、11月5日~8日までポートメッセなごやで開催される日本最大級の異業種交流展「メッセナゴヤ2014」にも親会社の中興化成工業と共に出展する予定だ。