搬送ベルト特集 ニッタ

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掲載情報:2014/02/25発行 5面


「伝動・高速搬送」分野で、独自の展開を進め、同領域における№1を目指しているニッタ。第3四半期までの動向については「ベルト関連では、ポリベルト、スーパーエンドレスベルト(SEB)、ポリスプリント、そして軽搬送用のニューライトグリップ(NLG)が堅調に売り上げを伸ばし、合計では2桁に近い増加となっている」と話す。同社ではコンベユニットも、「カーブコンベヤは大口物件があり、2桁の増加。高速搬送分野でのSEBは海外市場での需要が旺盛で約2割の増加となっている。SEBについては、中国での供給体制も整ってきている」と。また同期搬送では、グループ会社のゲイツ・ユニッタ・アジアの歯付ベルトも半導体製造装置やロボット関連で売上を伸ばしている。用途別に見ると「食品用、物流用が主要業界だが、これ以外にサニタリー関連が好調だ。一方、アミューズ、印刷関連は動きが鈍い」としている。現在同社は、伝動・高速搬送の領域で、ベルト1403-3事業のグローバル展開を積極的に進めている。この分野は既に海外市場が主なマーケットとなっており、アメリカ、中国、日本での供給体制の整備も進めている。今後はインドでもこうした動きに追随していくことが予想される。同社の強みは、高速搬送という独自のコンセプトから生まれた高い技術力。この技術力を活かし、繊維、印刷、紙工、サニタリー等の分野でトップの製造装置メーカーにベルトを供給している点だ。そこから裾野を広げ、拡大を図っている。様々な分野で、新たなアプリケーションを装置メーカーと共に開拓してきている。
軽搬送用途のNLGについては現在「食品向けで、新たな汎用タイプの開発を進めている。一方、同じ食品用途でも、よりニッチなニーズにフォーカスした特化型のベルト開発も行っており、今年のFOOMAで発表したい」とのこと。来期も、国内市場はもとより、グローバル展開を進展させながら拡大を図っていく。