大阪ゴム工業会技術講習会 日本ゼオン 野本氏が解説

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掲載情報:2013/11/15発行 第2038号3面


大阪ゴム工業会(新田長彦会長)は11月14日、大阪市北区の堂島ホテルで技術講習会を開催した。 講習会は日本ゼオンのゴム事業部ゼットポール開発推進グループ野本宏文グループ長を講師に迎え進行。同氏は日本ゼオンが自動車向け燃料ホース、タイミングベルトおよびシール材やガスケット製品向けに展開してきた耐熱・油性に特化したHNBR(水素化ニトリルゴム)「ゼットポール」の開発に中核として携わってきたエキスパートで、「高機能性ゴムの最新動向」をテーマにHNBRの特性や配合、および用途開発などについての解説を行った。
講演では、同社が自動車向けに、オイル周りのシールやホース用材料として展開している耐熱・耐油性にすぐ1312-2れたアクリルゴムや、環境対応車向けの低燃料透過材料など高機能な特殊合成ゴムのほか、昨年より川崎工場で生産を開始した「ゼットポール2001」も紹介。同製品は欧州市場で普及している自動車エンジン用油中タイミングベルトへの採用を視野に開発され、ポリマー中のニトリル分布を重合時に制御することにより耐油性と耐寒性のバランスを両立。従来品との比較において、より優れた耐久性能と寿命の改善を実現している。
また、シール材料やガスケット向けに新たな架橋系を導入した新規耐熱グレード「同2510」、手袋向けに「同ラテックス」、高耐熱アクリルゴム「ハイテンプ」などの開発用途と状況についても説明が行われた。講習会の終盤では、昨年完成した、ゼットポールの生産を行っている新プラントの紹介が映像により行われ、会員企業から参加した聴講者からの特殊合成ゴムの構造や使用用途に関する質疑応答を経て講習会は終了した。