各社の動向 バンドー化学

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掲載情報:2014/06/25発行 7面


バンドー化学の14年3月期の搬送ベルトの業況は、前年比9%増で推移した。ゴムコンベヤベルトについては、国内では主要需要先である鉄鋼業界向けやセメント関連にコンベヤベルトや石炭火力発電所向けに急傾斜用コンベヤベルトの販売が伸長。海外では資源国の鉱山向けなどが堅調に推移し、前年比で二桁の増収となった。  今期は、資源国向けの大型物件が一段落していることから、前年比でほぼ横ばいを予想している。石炭火力など電力関連以外でも営業密度を濃くし、国内外での受注増につなげていくとしている。  一方、樹脂コンベヤベルトの14年3月期の業績は、主力の食品関連向けを中心に堅調に推移、また、中国・タイでのエンドレス加工拠点を強化したことにより、アジア地域での販売が大幅に伸長し、一桁増収となった。 今期についても、国内では、食品・食品機械業界を中心に物流関連などにも注力。また海外では、加工拠点を活用し、タイムリーに供給することで販売の増加に努め、更なる増収を目指している。 また同社では、4月に樹脂搬送ベルト「サンライン」の製品体系をリニューアル。食品業界向けで評価の高いFシリーズの品揃えを充実した。また、より効率的にニーズに合致した品揃えに変更。リニューアルに合わせて、軽搬送用ベルトの総合カタログも全面改訂した。 さらに同社では、軽搬送用ベルトの選定WEBサイトを開設した。「サンライン」の製品体系をリニューアルしたが、更なる顧客サービスを図るため、WEB上に専用の選定サイトを設けることで、場所や時間を選ばずに、手軽に選定できる。 同社では、「FOOMA JAPAN2014」にサンラインベルトの新ラインナップや平成25年度の省エネ大賞を受賞した「HFDシステム」などを出展、このほか、改定した総合カタログや選定WEBサイトも紹介するなど、来場者への訴求に努めた。