三ツ星ベルト FOOMA JAPANで「テーラーベルト」をアピール

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掲載情報:2016/6/25発行 219号,6・7面


「国内の第1四半期の業況は、ほぼ前年並みの推移だった。一方、海外は現地通貨ベースで増加となった。国内は高機能・高付加価値製品の開発や提案型営業で、より高いレベルでのフォローがより重要となってくる。」と話すのは、三ツ星ベルト産業資材営業第1事業部次長の熊田隆文氏。

第1Qの一般産業用伝動ベルトの業況は、国内は農業用ベルトの販売が低調だったものの、射出成形機向けの大型タイミングベルトの拡販などで、前年同期並みの売上高となった。一方、OA機器用はユーザーの輸出用需要の減少などで売上高は減少。一方、海外はロシア向け需要の回復もあったことから、前年同期並みの売上高、米国は好調に推移した。またアジアでは、中近東地域の市況悪化で売上高が減少したが、OA機器用は、日系ユーザー向けを中心に堅調に推移したようだ。

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ギガトルク

「国内では、米価が持ち直していることから、農業用での増加を期待している。その他では、ウレタンタイミングベルトや大型の高負荷タイミングベルト、さらには省エネ用Vベルトに注力していく」と。ウレタンタイミングでは「ロボクローラー」があり、射出成形機用には、高負荷タイミングベルト「ギガトルク」、そして省エネ用Vベルトには「ウルトラe‐パワー」がラインナップされている。「ウルトラe‐パワー」は、大手ユーザーによる省エネ性能試験でも、高い評価を得ており、着実に浸透してきている。

また新製品開発以外でも、「Vベルト交換マニュアル」や、ベルト設計支援ソフト、適正張力計算ソフト、タイミングプーリ3次元CADデータ等の周辺サービスの充実を進めてきている。「今年4月にVベルト交換マニュアルを作成した。知っている方には今さらと思われるかもしれないが、販売店を通じて、ユーザーに配布したところ、結構反響があり、個別の説明会開催にも繋がっている。今後もアンテナを張り巡らして、お客様の様々なお困りごとに対応していく」と語る。