ベルト伝動技術懇話会「第19回講習会」を開催

記事提供:

掲載情報:2016/03/05発行 4面


ベルト伝動技術懇話会の企画委員会主催の「第19回講習会」が、2月26日午前10時30分から、京都市上京区の同志社大学今出川キャンパス寒梅館で64名が参加して開催された。今回は「ベルトを取り巻く技術~理論から実践まで」と題し、3件の講演が行われた。午後からは、本田技術研究所のスタッフによる、小型ガソリンエンジンの分解も行われ、それぞれの部品の機能について説明があり、参加者は熱心に聴講していた。
企画委員長の片桐真也氏(日本板硝子)は「今回は、ベルトを取り巻く技術のテーマで3件の講演をしていただく。今日の講義が皆様の業務に役立てば幸いです」と挨拶した。
最初にエムエスシーソフトウェア営業統括部西日本営業部セールスマネージャーの椙本太平氏が「ものづくりにおけるCAEの活用事例」と題し講演。同社は拠点を20カ国に置き、従業員は約1200名。2011年にはオリジナルソフトウェア開発を行う上位10社にも選ばれている。椙本氏は「CAE解析シミュレーションの積極的な活用により、製品品質や性能の向上、開発期間の短縮によるさらなるコストダウンを図ることができる」と結んだ。
続いて日本ゼオン総合開発センターエラストマー研究所の中村匡氏は「合成ゴムの製造~応用」のテーマで講演。ゴムの定義、プラスチックとの違い、ゴムの用途例、種類と特性、乳化重合、溶液重合などゴムの製造、充てん剤、可塑剤などゴムの配合等を解説した。
160305 午後からは本田技術研究所四輪R&Dセンター第3技術開発室第3ブロックマネージャー・主任研究員の竹内和夫氏が、「分解してみよう~小型ガソリンエンジンのメカニズム概論」のテーマで、各部品の機能を説明しながら約2時間30分をかけて、ホンダ・フィットクラスに搭載されている1・5L直噴エンジンを、2名のスタッフが手際よく約200点の部品にまで分解した。因みに細かく分解するとエンジン部品は約1000点とのこと。竹内氏は「現在、カム駆動はチェーンが主流となっているが、タイミングベルトは軽量で、フリクションロス低減の観点からはチェーンよりも有利。ベルトメーカーの皆さんには『切れないベルト、もしくは切れることが予知できるベルト』の開発をぜひお願いしたい」と結んだ。