フォルボ・ジークリング・ジャパン省エネベルト「アンプマイザー」を投入

記事提供:

掲載情報:2014/08/04発行 3面


国内唯一の樹脂ベルト専業メーカーである、フォルボ・ジークリング・ジャパン(東京都品川区・佐藤守社長)の13年12月期は、売上高約40億円、前年度比2%増と堅調に推移した。  同社製品の売上高構成比は、搬送・加工工程用ベルト「トランジロン」が主流を占め、高速駆動・軽搬送用平ベルト「エクストレマルタス」、オイルシールなどの「シール製品」と続く。残りがプラスチック・モジュラーベルト「プロリンク」や中重量用搬送・加工用ベルト「トランステックス」を加えたその他の製品群である。トランジロンには、頑丈な汎用タイプから高機能の特定仕様ベルトまで数百を超える種類がある。
1407-6このうち13年度に特に好調だったのは、独自技術スマートシールテクノロジーを適用した食品搬送・加工用ベルトで、12年度対比で80%増と大幅な伸びを示した。  今年に入っても好調を維持しており、1―6月は同47%増を達成している。これにより、水や油、血液などの染み込みを嫌ったり、ベルトを頻繁に水洗いしたりするような食品搬送・加工現場での衛生管理を容易にした。  食品分野については、スマートフードシリーズや今年のFOOMAで紹介された新HACCP対応ベルト「フルシールHACCP」シリーズなど、より高機能・高品質な製品を提供していく。  今後の注目製品としては、稼働中コンベヤの消費電力を最大38%削減できる「アンプマイザー」、食品分野向けモジュラーベルト「プロリンク」、リサイクル分野での活用が見込まれる「トランステックス」などがあるが、「競合他社との差別化を考えながら、各分野での需要に適した製品とサービスの開発に繋げていきたい」と佐藤社長は話している。  こうした取り組みにより、14年12月期については、売上は、13年対比で6%増を見込んでいる。  同テクノロジーの特長は、ベルトエッジ付近の表面層や中間層を再加熱プレスし、溶け出した樹脂によってカットエッジを包み込むことで、ベルトとエッジシールの完全一体化を実現していること。