バンドー化学、産業機械分野に対して、さらなる拡販を目指す

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掲載情報:2013/09/05発行 6面


バンドー化学のゴムシンクロベルト単体の2013年度上期の販売は、国内OEMの開拓、補修市場での拡大を進めたが、設備投資の抑制、OA機器メーカーの海外生産移管のさらなる進行、遊技向け大口物件の受注(12年上期)などにより、前年同期と比較して約1割減を見込んでいる。  また、13年度通期の見通しについては、「依然、先行き不透明感はあるものの、国内設備投資の持ち直しにより、工作機械、射出成形機等、産業機械分野の回復が期待される。このような中、継続して取り組んでいる国内外での中小を含むOEMのシェア拡大や品揃えの充実による補修市場での拡販を進め、ゴムシンクロベルト単体の13年度通期の販売は、ほぼ前年度並みを見込んでいる」としている。  今期の注力製品としては、高負荷伝動が可能なシンクロベルト「Ceptorシリーズ」を挙げ、拡販に注力している。機械装置のコンパクト化や軽量化などの高いニーズのある射出成形機等の産業機械分野に対して、さらなる拡販を目指す。そのほか医療分野、産業用ロボット分野、産業機械分野、自動ドア分野などにも注力していく方針だ。  同社では今後、「Ceptorシリーズ」のラインナップの拡大とさらなる高機能化に向けた開発を進めていく計画だ。
1309-2今後の展開としては、ベルト伝動では、ベルト張力を適正に調整・管理することで伝動効率や寿命の向上を図ることができるため、同社は業界最高水準の精度でベルト張力を測定できる加速度センサー張力計「テンション・マスター」を開発した。シンクロベルトの主要な需要先である工作機械等でも適正なベルト張力を簡単に低コストで測定したいというニーズが高まっていることから、シンクロベルトのみならず、同製品の拡販にも力を入れていく。  同社は、13年10月2日~4日、インテックス大阪で開催される「第16回関西機械要素技術展(M‐tech)」、13年11月13日~16日、ポートメッセなごやで開催される「メッセナゴヤ2013」への出展を予定している。