バンドー化学 ゴム・樹脂ともに海外へ積極展開

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掲載情報:2014/02/25発行 5面


1403-1バンドー化学の第3四半期の搬送ベルトの業況は、ゴムコンベヤについては、国内では主要需要先である鉄鋼業界向け、石炭火力発電所向け、セメント工場向けが堅調に推移し、需要が増加。海外では資源国の鉱山向けや電力関連が堅調に推移し、前年同期比で6%程度の増加となった。今後の展開として同社では、海外展開をより活発化させるとともに、急傾斜用コンベヤや密閉搬送用コンベヤなど特長品の拡販に注力する。海外展開では、アジア・オセアニアを中心に、すでに実績がある鉱山向けや電力関連への一層の浸透を深め、積極的に展開していく。国内では、復興関連需要はある程度の期待はできるものの、まだ未知数としており、鉄鋼関連や石炭火力発電所向けのリピートオーダーやメンテナンス、補修など、きめ細かなサービス体制によって、2014年度のゴムコンベヤの業績は前年比5%程度の増加を見込んでいる。
一方、樹脂ベルトの第3四半期の業績は、昨年夏頃までは低調に推移したが、それ以降食品関連を中心に堅調に推移、またアジア地域での拡販と加工拠点の強化が奏功し、前年同期比5%~6%程度の増加で推移した。今後も強化した海外拠点を活用し、積極的な取り組みを進めていく。同社の樹脂ベルト「サンライン」は豊富な品揃えと高品質で特に食品・食品機械業界では高い評価を得ており、安定した実績を示している。この実績を背景に海外市場では、安全・衛生意識の高い企業への展開を図っており、日系企業だけでなく、それ以外の浸透も増加傾向にある。注力分野は引き続き、食品・食品機械向け。また物流や物流機械業界への積極的な展開を図り、業績の増加に繋げていきたいとしている。全社をあげてグローバル展開を推進している同社では、海外の拠点を活用し、ゴムコンベヤ、樹脂ベルトの海外での拡販に努めていく。