ハバジット日本下期2桁増を見込む

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掲載情報:2013/06/25発行 6~7面


ハバジット日本は3月15日・16日の両日、名古屋で2年ぶりに全国ハバジット会」を開催、参加した特約店やベルトユーザー55社に経営方針や製品戦略について説明を行った。 ハバジットグループは、昨年3月から世界を3地域に分け、各々の地域の市場により則した戦略を展開する地域別戦略を具体的に展開、世界中のどの地域でも均一の製品と技術が提供可能となった。このため、特約店やユーザーの海外進出へのサポートがより強固となった。 またベルト加工技術などの向上を目的として行ってきた「マイスター制度」の内容を更新し、リニューアルして実施する予定としている。 同社の足元の業況は、年初では厳しい状況であったが、経済環境の好転もあり、4月以降盛り返しをみせ、現状は前年同期比で微増。輸出主体のユーザーが回復基調にあり、案件の進捗状況も堅調なことから、下期では2桁の増加を見込んでおり、13年12月期では10%弱の増加を見込んでいる。 注力製品は、「クリーンドライブ」。ポジティブドライブ方式の次世代型食品用ベルトで、HACCP対応の洗浄しやすい構造が特徴。樹脂ベルトにみられる横糸が無く、エッジ部のほつれがないため、異物混入のリスクを削減。また伸びの少ないアラミド芯線を採用、単一素材ベルトが抱えるクリープや伸びの問題点を解消した。今後も食品分野で更なる拡販を図る。 また同社では省エネタイプのベルトを開発、近々に発売を開始する。エネルギー消費の低減に効果があり、物流分野へ展開する。 モジュラーベルトでは更なる拡充を図るため、新たなタイプの開発に着手しており、他社との差別化を図っていく。 同社では同社製品を取引先各社に理解してもらうために行っている「ハバジット製品内覧会」を継続し、豊富な製品群を背景に今後も“工場丸ごとハバジット”活動を推進していく。