ゲイツ・ユニッタ・アジアの日本での売上構成

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掲載情報:2014/03/25発行 5面


ゲイツ・ユニッタ・アジアの日本での売上構成は、自動車用6割、一般産業用4割で、ここのところ一般産業用の伸びが業績に貢献している。未だ日本での自動車のOHC駆動がチェーンに席巻されている現状では、同分野の草分けである同社にとって、一般産業用分野の拡大は、従来からの大きな課題でもある。
ゴム製タイミングベルトに加え、長尺ウレタン製「ユニッタメクトロール」、そして“はめ込む”だけの画期的なプロファイルを取り付けた「はめぱっちんベルト」は、一般産業用分野の拡大を目指す同社にとって欠くことのできない製品。足下の状況についても「メクトロールが浸透し、ゴム製のベルトと共に悪くはない動き」と話すのは同社ユニッタカンパニー営業2部部長の田中稔氏。
一般産業用の売上高を市場別に見ると、半導体製造装置向けが主力。日本半導体製造装置協会の予測でも増加傾向を示しており、明るい見通しとなっている。
「これからは、食品業界、物流業界、更にはメデイカル関連等のニーズに、きめ細かく対応し、特化した製品開発を進め需要を拡げていきたい」と言う。グローバル化進展の中で、内需の掘り起こしは、各メーカーにとって命題と言える。「物流業界は動きが良く、この分野でもユーザーの困りごとを解決する製品開発を進めながら、1404-2需要を掘り起こしていきたい」と。
「ユニッタメクトロール」には、エンドレスタイプ、オープンエンドタイプ、フレックスタイプ「U‐Flex」の3タイプが揃っている。また、「はめぱっちんベルト」には、サスタイプも品揃えされた。
また周辺機器では、大量の測定結果も楽に管理ができる音波式ベルト張力計「U‐508」も発売されている。
自動車用途では、油中ベルトが自動車搭載に向け開発が進んでおり、この展開も今後注目される。
4月の中部パック、そして6月のFOOMAでは、食品加工・包装機械向けでの新たな対応が見られそうだ。同社では、ニッタと共に特長ある製品を武器に、一般産業用分野での更なる拡大を図っていく。